『中国国家地理』誌に、「太行山脈はその最も美しい部分を河南に与えた。」という言葉がある。輝県市の位置する南太行区域に、太行山脈の精華が揃っている。
新郷市南太行観光・リゾート地は、新郷市の北西に位置ずる。京広高鉄・長済高速がここで交差し、石武高鉄・国道107・京港澳高速が境内を横断する四通八達の交通網は、ここを理想的な景勝地にした。リゾート地の計画面積は1188平方キロで、八里溝・万仙山・九蓮山・関山・回龍天界山・秋溝・斉王寨といった7つの生態文化観光地が含まれ、来客の年間収容人数は470万人まで達している。リゾート地は、国家AAAA級観光エリアを4カ所、国家AAA級観光エリアを3カ所、国家地質公園を5カ所、国家森林公園を3カ所、国家アカゲザル自然保護区を4カ所擁するほか、国家無形文化遺産観光スポット、中国科学探検基地、テレビ・映画写生基地、中国伝統村落といった多くの自然と人文の景観をも擁している。
優れた地理的な位置、多様の地質、発達した植被、重厚な民俗文化を有する、リゾート地は、新郷市南太行に素晴らしい観光資源をもたらした。7つの観光エリアの風景は全く異なり、それぞれ特色を持ち、北方山水の粋を集め、「雄・奇・秀・険・幽」といった鮮明な特徴を有する。峰林溶洞、紅崖絶壁、天湖飛滝、峡谷に雲海などなど、雄大で、秀麗で、壮観である。
南太行に赤岩絶壁あり 八里溝に碧水奇峡あり!
新郷市八里溝観光エリアは、河南省新郷市の北西にある輝県市の境内、太行山の南麓、河南省と山西省の境に位置し、輝県市まで18キロ、新郷市まで42キロ、省庁の鄭州まで110キロ、総面積は109平方キロ、国家AAAA級観光エリア・全国初の観光標準化模範社団の1つ・国家アカゲザル自然保護区・国家地質公園・河南省トップ10の観光エリアである。
山が青く、水がきれいで、赤い崖を有するこの観光エリアでは、赤岩の絶壁に登ったり、峡谷や雲海を眺めたり、流泉や滝を観賞したり、老子布道を聞いたり、九蓮天書を読んだり、壁掛道路を行ったりすることができる。更に「仙人迎客峰」も来客をお迎えしている!
1、八里溝遊覧エリア
八里溝遊覧エリアは、桃花湾、山神廟、天川の滝、紅石川という4つの観光スポットからなる。遊覧の全行程は水を動線に、連なる秀美な山水芸術の画廊と思わせてくれる。「百潭百滝水連天、天河の滝天連水」と誇るこのエリアは、まさしく、「巍峨たる山、厳つい岩、くねり曲がる水、美しい音を奏でる泉、高低の木で組み合わされた美景」と言える。
桃花湾 山と水に囲まれるこのスポットは、山に桃の木が林立し、春になると、桃の花が鮮やかに咲き乱れるため、桃花湾と名付けられたのである。桃花湾には、主に桃花湾の滝、桃花潭、将軍潭、抱犢川の滝といった名所がある。
山神廟 桃花湾の見所は水と言うのなら、山神廟の主な見所は山と言えよう。象形の奇峰と怪岩で名を知られるここは、周りに異形の山峰が林立し、老子布道、仙人迎客、静心潭、酔仙橋、玉皇宮といった名所がある。
羊洲地 羊洲地は八里溝の核心的名所である。落差が約180メートルの太行天河の滝は、葫蘆崖から轟きながら流れ落ちる。滝の裏に水簾洞がある。観光客は滝の裏を通り抜けた後、天河の滝を見上げることができる。天河の滝の下方に長さ200メートルの水簾洞があり、観光客は一年中そこを通って、水に近づき、水に親しみ、「北方の水世界」と触れ合うことができる。ほかにも、絶壁天梯、太行アカゲザル自然保護区といった名所がある。
紅石河 「紅石河」は大滝の源にあり、標高が1100メートルのため、「太行天河」とも呼ばれている。その河床は赤い砂岩でできていて、滑らかな岩の上に碧水が流れ、赤と緑が相まって映え、色鮮やかで、絵のように美しく、正しく「明月松間を照らし、清泉石上に流る」という王維の詩句の写照である。ここには百年好合樹、百年古屋、観音洞、回音壁、キノコ石、黒龍潭、仙女池、五彩泉といった名所がある。
2、回龍遊覧エリア
回龍遊覧エリアは、回龍壁掛道路、龍吟峡、360°雲峰画廊、老爺頂といった観光スポットからなる。天下第一鉄頂の老爺頂は、北鉄頂という俗称があり、「南金頂、北鉄頂、南頂は武当に、北頂は太行にある」と古くから言われ、湖北にある武当山の金頂と遠く離れて対峙し、河南省の重点文物保護単位である。360°雲峰画廊は、最も特徴的な太行山脈風景を有する所である。ここには、壮観な赤岩絶壁あり、仙境のような峡谷と雲海あり、観光客に帰りを忘れさせてしまう。回龍壁掛道路には、「崖を掘削し、山も移動してしまう」という「太行精神」が受け継がれ、発揚されている。
龍吟峡 峡谷の中に大きな滝があり、高い九峰山から真っ直ぐ谷に流れ落ちる滝の形が龍の口に見えて、轟く音が雷のように聞こえるため、その名を得た。龍吟峡の奥行きは4000メートル余りで、「人」の形した2本の谷からなる。峡谷の中に滝、潭、泉、渓といった水の粋が揃い、最後に川となって、古い石門河に流れ込む。
回龍壁掛道路 回龍の村人たちは千仞絶壁で、長さ8000メートルの絶壁天路を造り、1000メートル以上のS型トンネルを掘削して、田舎道路の発展史における奇跡を創造した。ここのトンネルは、河南省と山西省を貫く要道だけでなく、人々の視覚と心を強く震撼させる「赤の精神、中国的感動」の教科書でもある。
360°雲峰画廊 赤岩峡谷の絶壁を取り巻く玉帯のような雲峰画廊には、気迫漲る山岳景観と、手に触れそうな生き生きとする身近の景色が、巻絵のように広げていき、太行山脈の雄大さと赤岩峡谷の迫力を360°で観賞することができる。目下、回龍天界山は、最も韓国人観光客に好かれる旅先である。
天下第一鉄頂 古くから、道教には「南に金頂あって武当にあり、北に鉄頂あって太行にある」という謂れがある。その鉄頂とは、即ち老爺頂である。老爺頂は、雲に届きそうな標高1570メートルの孤峰の上にある。峰頂の「玄天上帝」大殿等からなる建築群は、石造りで梁がなく、八卦の屋根に鉄の瓦で覆われている。更に、鉄の鋳物の玄武神像や鉄鼎、鉄鍋など、「鉄」づくしで名を知られているため、「天下第一鉄頂」と称えられている。
3、西蓮寺遊覧エリア
西蓮寺遊覧エリアは、西蓮峡と小西天という観光スポットからなる。観光エリアには、V型の大峡谷と雄大な赤岩絶壁があり、溝と谷が縦横に張り巡らされ、絶壁が雄大で険しく、怪石が林立し、潭や渓流が至る所にあり、滝が延々と流れ落ちている。また、不思議な帳書や、聞き心地の良い読経、多様な信仰や習わし、多彩な民衆芸術は、九蓮山の独特な観光文化を成す。自然のままの景観と独特な民俗文化は、観光とリゾートの心の拠り所となる。
西蓮寺 西蓮寺は、東漢の時代に創建し、唐の時代に増築され、のち破壊された。今の殿堂は70年代に建てられ、九蓮台の上にある五進の院落、蓮馨階段の上にある殿堂と蓮花洞という3つの部分からなる。「九蓮老母灯油聖会」は300年以上の歴史を持ち、「民俗信仰園」は民衆の古き信仰や習わしを伝承している。寺では、神聖で、不思議で、神秘な写帳、交帳という習わしが受け継がれている。